◆トール火山3F 狩場の概要

現在(2009/10/21)に於ける“上位狩場”の中でも、特に熱狂的な人気を集める『トール3F』っ。
一見すると理不尽にも思える高Atkと高Aspdを誇るモンスターばかりのMAPだけれど、そのゲームバランスの良さは素晴らしいの一言。
それゆえ様々な人に愛されて通われる狩場であり……転生後『Dex型Agi支援』としても、この狩場での攻略は避けて通れません。



実装直後は……MAPの中ボス的存在であるソードガーディアン(※剣ガディ)に対して95%回避を達成できるAgi支援の活躍が、
大きく取り上げられる時期もありましたが……『深淵の兜』の登場や無双崩しと呼ばれるテクニックの普及、月日の流れなどの影響で、
今や剣ガディを涼しい顔で凌ぐことが出来るVit支援さんも数多く“Agi支援の耐久力に於ける優位性”は、相対的に薄れつつあります。

95%回避を満たしつつスタンさえも克服する高Vitを備える、耐久装備であっても95%回避を満たせる……などなど、
現在に於いても尚“耐久力に於ける優位性”を保ち続けているAgi支援さんも少なくありませんが、残念なことに『Dex型Agi支援』の場合、
2HQの剣ガディにスタンを受けると生存が厳しく、回避装備への換装をしなければ95%回避にならないという欠点を抱えています。

この稿では……そんな『Dex型Agi支援』が『トール3F』で如何にして生き残り、他ステータスと比べても遜色ない立ち回りができるのか。
わたしの『トール3F』ペアの経験を通して、その方法を模索していきたいと思いますっ!



◆準備編:『トール3F』に於ける推奨装備について。

広く大勢の人に親しまれている『トール3F』とはいえ、それに反して“推奨装備”と言われるそれらは総じて相場価格が極めて高価で、
一朝一夕には用意できるものではありません。 そのなかでも特に顕著な例が盾装備。 無形盾と人間盾の持ち替えで狩ることも、
一応可能ではあるものの……仮に100%持ち替えを成功できる神業的な技術をもっていたとしても、アリスcの40%耐性には敵わず、
もとより耐久力の控えめな『Dex型Agi支援』としては……やはりアリス盾の所持を前提としたいところです。

アリス盾の作成には数十Mのzenyが必要であり、とても“前提”というレベルの品物ではないのですが……ペアを務めるHiWizさんにも、
火力を満たすための課金料理の使用、各種火力装備の所持、そしてやはりアリス盾の所持を“推奨”されているので、
わたしたちが前衛としての役割を果たすためにも、ここは敢えて“前提”としておきたいところ。 頑張るのはお互いさまですからねっ。

加えて、出血を防ぐ『ウンゴリアントc挿し頭装備』も『Dex型Agi支援』としては重要な装備。
カボチャパイで頑張ればなんとか、という状況を作れなくもないけれど……最近ではウンゴリアントcの価格も下がってきていますし、
Vit支援さんと比較した場合の不利を補うためにも、用意しておきたいところですっ。 ウンゴリ用頭装備は、やはり『深淵の兜』が適任。

尚、アリスcを挿す盾についてですが……『Dex型Agi支援』の視点で考えると、ストーンバックラーとヴァルキリーシールドの二択に。

ストーンバックラーは、ほぼ全てのMobが大型である『トール3F』への相性の良さ、価格が安いからこその過剰精錬の手軽さが魅力。
重量100という重さが若干不利ではあるものの、高Atk揃いの『トール3F』に於いては、過剰ストーンバックラーが最適解との声も。

ヴァルキリーシールドは、もともとの価格が高価であるため過剰精錬が難しく、大型耐性がないことからも耐久力に不安が残っています。
しかしながら……この盾特有のMdef+5/火属性耐性+20%という能力は、後述の“FBl無効化”に於いて非常に効果的な働きをするため、
“FBl無効化”が難しい『Dex型Agi支援』にとっては、かなりの相性を持っています。 理想は過剰精錬ですが、資金面が最大のネック。

わたしの考えでは“FBl無効化”が容易であればストーンバックラーを、反対に難しければヴァルキリーシールドを推奨しています。
焦点となっている“FBl無効化”については、次項で詳しく解説しようと思いますっ。



◆準備編:サラマンダーのファイアーボール(※FBl)無効化について。

『トール3F』の主食モンスターであるサラマンダー。 このサラマンダーが追跡時5秒間隔で仕掛けてくるのがFBlです。
この魔法、被ダメージ自体は気にもならない一桁である事が多いのですが……被弾するとヒットストップが発生して座標がずれる事があり、
それによりSWを有効活用できなくなったり、満足な後退&トレインができなくなったりする場合があるので非常に危険です。

実際……FBl被弾によるヒットストップから座標ずれが生じ、それがデスペナに繋がったケースは数知れずなので、
単体狩り、トレイン狩りを問わず『トール3F』ペアを行うなら是非ともFBl無効化を済ませておきたいところですっ。

■FBl無効化のための基礎知識

サラマンダーはInt45。 最大Matkを求める計算式は「Int+(Int/5)^2」。 これを解くと最大Matk126。
……ところが「Matkの最小値と最大値に差がある場合、最大値は出ない」という“らぐなの仕様”から、実際の最大Matkは125。
更にファイアーボールのスキル倍率は1.2。

減算Mdef = 補正込みInt + 補正込みVit/2(端数切捨て)

乗算Mdefは「(100-装備品の合計Mdef)/100」で計算し、小数で求める。
各種耐性も「(100-耐性)/100」で計算し、小数で求める。 アリス盾+深淵兜などの同種耐性は加算。

■FBl無効化のための計算式

以上で求めた「最大Matk」「乗算Mdef」「減算Mdef」「各種耐性」を、それぞれ以下の式に代入します。

[xxx]はxxxを小数第一位で切り上げ
[yyy}はyyyを小数第一位で切り捨て

FBl最大ダメージ={[[{{最大Matk*Matk倍率*乗算Mdef-減算Mdef}*属性相性}*属性耐性]*BOSS耐性]*アスム}

この式が、アスム計算後の切り捨てを終えた時点で「0」になれば無効化が成立します。

■……で、結局のところ

……こうして計算式だけ書いていると、予備知識の無い人には「なんのこっちゃ」ですよね(笑)。
なのでなので、ここはひとつ、わたし(vily)の無効化例を挙げておこうと思いますっ。

装備品の合計Mdefは「高級サンダル+ヴァルキリーシールド+ディアボロスローブ+赤い眼鏡+sロザリオ」で、「23」。
よって「乗算Mdef → (100-23)/100 = 0.77」。

補正込みIntは72。 補正込みVitは57。 「減算Mdef → 72+57/2 = 100.5」。 端数切捨てなので「減算Mdef=100」。

『トール3F』ということで火服は必須。 属性相性は25%。 少数に直して「0.25」。

Boss耐性はアリスc(40%)と深淵の兜(10%)で合計50%。 少数に直して「0.5」。
火属性耐性はヴァルキリーシールド(20%)と火レジストポーション(20%)で合計40%。 少数に直して「0.6」。

以上を元に計算をはじめますっ。


(125*1.2*0.77-100)*0.25 = 3.875 → 小数点第一位で切り捨て → 「3」

3*0.6 = 1.8 → 小数点第一位で切り上げ → 「2」(※火属性耐性の計算)

2*0.5 = 1 (※Boss耐性の計算)

1*0.5 = 0.5 → 小数点第一位で切り捨て → 「0」(※アスムの計算)

■補足

以上の計算式により、現段階(2009/10/21)に於いては最も正確な無効化計算が可能ですっ。
ちなみに「計算なんて機械にやらせればいいよっ」派の方には『攻撃魔法無効化計算機』がお勧めっ。(ファイル名:magicdamage.xls)
(※製作協力:Setsuさん。)

FBl無効化計算の最後に、この式の解明のための考察&検証を行ってくれた“天津の庭師”さんに、重ねてお礼申し上げますっ。
わたしが悩んでいたところに的確な拍手を頂けたこと、とても嬉しかったですっ。

関連Link:『風薫る、音の欠片。』さま。 (天津の庭師さんの相方さんである、風凛さんのBlogです(笑)。)



◆単体処理編:サラマンダーの抱え方。

まずは単体が処理できなければ、トレインも何もない……ということで、単体狩りのお話から(笑)。

アリス盾の所持を前提としても『Dex型Agi支援』のヒール回復力では、ヒール強化系の装備や深淵の兜などによる耐久力強化なしに、
ヒール連打だけでサラマンダーの攻撃を凌ぐことは、なかなか大変です。 まだ『トール3F』に通い始めたばかりという方は、
やはりSWを使ってサラマンダーの攻撃を防ぐことが、なにより手軽で重要です。 位置ずれに気をつけてSWを使いましょうっ。



最近では詠唱の早いHiWizさんたちも多いため……1枚のSWを消費する前に1体のサラマンダーを狩れることも多いのですが、
SG途中でSWが消滅してしまう場合には、以下の三択になりますっ。

・サラマンダーが処理されるまで、最大HPとヒール回復量で凌ぐ。
・素直にもういちどSWを置く。 もしくは予めSWを出しておき、それを渡る。
・SW消滅寸前にサラの攻撃範囲から離脱し、SG範囲の中でまっすぐ下がる。

サラマンダーはSG後半の2HQ状態が最も痛いため、ヒールで凌ぐ方法には多少の耐久力が必要であり、
SWを2枚使う方法は、青ジェム消費が気になるところ。(※それでも頻繁に補給をするなら最も安全な手だけれどっ)

SW消滅寸前に離脱する方法は、HiWizさんとの打ち合わせが絶対条件。 きっちりSGの淵から淵へとサラが移動するように、
HiWizさんと打ち合わせないといけませんし……場合によってはHiWizさんにも後退を強いることになるので、相談はしっかりと。
また、この方法では「サラマンダーを狩り終えた=サラマンダーが新たに沸く瞬間」に歩いてしまっていることになるので、
場合によっては横沸きへの対応が通常より難しくなるというデメリットもあることをお忘れなくっ。

さてさて、そしてその横沸き対策ですが……単体狩りをメインとした狩りでは、もっともポピュラーな死亡原因ではないでしょうかっ。
「単体狩りをメインとしている=耐久力がまだまだ不十分」という場合も多いはずなので、サラマンダーの横沸きは特に危険ですよね。

なかでも、歩いている時に足もとに横沸きされて、座標がさっぱりわからなくなった!……というのは、よくあるデスペナ事例っ(笑)。
わたしからそんな横沸き対策としてお勧めしたいのが……無理にSWを狙わず、ヒールとしろぽを使うこと。

いくら耐久力が低くても、ヒール回復力が少なくても……サラマンダーがスタン攻撃を仕掛けてくる訳ではありませんから、
しろぽでヒールを補佐していくのが最も堅実ですし、サラマンダーは「リフレクトシールドを使用する時に1秒強攻撃が止まる」ので、
そこまで耐えれば、その瞬間に正しい座標を踏みなおすことも可能です。 とにかくヒールの手を緩めず、チャンスを待ちましょう。

また、サラマンダーは攻撃射程2ですが……プレイヤーが自分から近づいたりノックバックされたりして、サラの周囲1セルに踏み込むと、
高確率で超威力のソニックブロウが飛んできます。 Agi支援にとっては……かなり装備を固めない限り耐えるのが難しい一撃ですので、
出来る限り射程には入らないような立ち回りを心掛けましょうっ。 射程内に沸かれた場合は、全力で離脱orSWをっ!

HiWizさんへの横沸きについては、基本的にSW狙い一択。 これもHiWizさん側の耐久力に大きく左右されるので、臨機応変に。



◆単体処理編:カーサの抱え方。

サラマンダーのように圧倒的な攻撃力は持たないものの、各種使用スキルの特性が非常に面倒なモンスター。

高威力のファイアボールでヒットストップを誘い、サイトラッシャーでノックバックを起こし、スパイラルピアースでSW貫通。
壁際に誘導しようとしても各種詠唱スキルでいちいち足を止め、瀕死時には広範囲のガンバンテインでSGを打ち消す厄介者。
おまけに超範囲のファイアブレスで後衛のHiWizさんまで焼いてくるのだから、とっても手の掛かる相手ですよね。

(※ファイアブレスの仕様については『いつでも必死にラグナロク』さまのこちらの記事がとても詳しいですっ。)



AMPSG1セットで確殺できるサラマンダーに比べて、Int140+WSignでは生き残ることの多いカーサ。
HiWizさん側がInt145やInt147を目指すのは「カーサをAMPSG1セットで落としやすくする」という目的も大きく、
それだけに『トール3F』ペアに於ける進軍速度を決定付ける重要なモンスター……なのですが、単体処理には然程影響ありません(笑)。

AMPSG1セットで落ちない、といっても……LAを適宜に使用すれば良いだけですし、むしろ考えるべきはカーサとの交戦方法。
サイトラッシャーを考えると壁を背負いたい、ファイアブレスの範囲を考えればHiWizさんの居る方向と逆を向かせたい……と、
カーサが単体でも交戦場所を拘ってしまいがちだけれど、あまりそれに拘るのは、実際のところあまり意味がありません。

まず、ファイアブレスについては……確かに痛い攻撃ではあるけれど、HiPriとHiWizの位置関係次第でニューマ防御が可能ですし、
サイトラッシャーのノックバックについても、ノックバック後すぐに再接近すればターゲットを流すことはありません。
スパイラルピアースについても、HiPriの1セル後ろにニューマを置いておけば……サイトラッシャーで弾かれてもニューマ内ですっ。

ということでっ。 カーサ単体と戦う場合には「近くに使える障害物があれば背負う」程度の意識に留めておき、
その代わりに「HiWizさん側にカーサのくちばしを向けない(=ファイアブレス範囲を逆向きにする)こと」を意識した方が吉でしょうっ。

誘導に余計な時間を使ってしまっては、HiWizさんの高速詠唱が水の泡ですよね。 逆に、HiWizさんの詠唱がのんびりなら、
詠唱中にカーサを誘導する時間もあるはずなので、きっちりHL等を使って引き寄せを行いましょう。

尚、瀕死時に行うガンバンテインでSGを消される可能性があるため……LAで火力補佐をするなら、SG効果の終わり際がお勧め。
但し、早くLAをしてしまうと必ずガンバンテインされるという訳でもないので……無理をしてまで終わり際を狙う必要はありません。

蛇足になりますが……「ヒールでサラマンダーを抱えることが出来ない」という人の場合、ニューマ使用時のサラ追加が非常に危険。
自身の耐久力に不安があって、尚且つ近くにサラマンダーが居るのであれば、カーサ相手といえどもニューマを控えた方が賢明です。



◆単体処理編:ソードガーディアンの抱え方。

高Fleeを持たない『Dex型Agi支援』にとって『トール3F』の数少ない“Fleeの活きる敵”であり、同時に“スタン攻撃を持つ天敵”。
色々な意味で、重要な意味を持つモンスターです。 やはり剣ガディの95%回避を満たすのがAgi支援としての醍醐味であり、
それによってVit支援さんとは別種の安定感を得ることも可能となりますが……それはつまり、スタンという爆弾を抱えるのと同じ事。

無詠唱+高Aspdという剣ガディの特性から、セルフリカバリーの成立も難しく……結果としてSW防御に頼らざるを得ない状況は、
Fleeの折角の魅力を減らしてしまうので、わたしたちAgi支援としては悔しい限り。 ただ、Fleeから離れた広い視野で考えてみれば、
Agi支援であろうとVit支援であろうと、死因がスタンであろうと何であろうと、デスペナの可能性が僅かでもあるのはいただけません。

ですので、ここでは「剣ガディ2HQ+スタンがデスペナに繋がる」という前提のもと、お話を進めてみようと思います。



『Dex型Agi支援』というコンセプトである場合……剣ガディの“QM5環境下95%回避”を満たすには、Flee236が必要であり、
平時がサラマンダーとの交戦であることも踏まえると、Flee装備への持ち替えが必要不可欠となります。

剣ガディがこちらへ向かってきたら、とりあえずは壁のある方向(※石など小さいオブジェクトでも可)に下がり、壁を背負います。
その後退中に可能であればQMを貰い、Flee外套への換装を行う……のですが、後退中にその余裕がなかった場合は、
安全のために壁際到着後、自身の足もとにSWを置いてバックサンクを展開。 その詠唱の間に換装を済ませると無駄がありません。

ちなみにこのバックサンクは、非2HQスタンを凌ぐためのもの。 非2HQスタンを耐えられないのであれば必要ないのだけど、
それでもセルフリカバリーの補佐として有効だったり、スタン時にHiWizさんからのSWが間に合う可能性が“僅かに”増えたりするので、
惜しまず展開しておいたほうが良いでしょうっ。 青ジェムをけちって転んでしまったら、元も子もありませんからね。

本来であれば、ここから削りを経て『無双崩し』に移行するのが最もスマートなのだけれど……HiWizさんとの連携度にもよりますので、
ここでは2HQ状態になった剣ガディの抱え方を。 ……まず、2HQ状態の剣ガディに、セルフリカバリーは殆ど通用しません。
スタンエフェクトとスタン発症のタイムラグは敵自身のAspdに依存するため、Aspd190のスタン発症に対抗をするのは至難の業です。

ここは、2HQ状態の剣ガディが5秒間隔で仕掛けてくるシールドチャージ。 その“エフェクト”を目安として、
シールドチャージをSWで防ぐことの出来るタイミングで、SWを設置していきましょう。

というのも……剣ガディのスキル使用率はなかなか高く、そして何より高Aspdであるため……2HQ状態になると、
スキル使用のタイミングが一箇所に集中する仕様なのですね。 よって、シールドチャージを防げばスタン攻撃も防げる可能性が高いっ。

“完璧”とはいかないものの、これなら青ジェム消費を抑えつつ、スタンの可能性を極僅かに抑え込むことが出来るはずです。



◆単体処理編:ボウガーディアンの抱え方。

ランダムターゲットで射程12セル。 『マジスレテンプレート』さまに拠れば10セル以内に踏み込むと、スキル多用が始まります。

最大限離れて抱えていればニューマだけで完封できてしまうし、ニューマでなくサンクでも回復が追いついてしまうのだけど、
スキル射程に入るとアローシャワーやチャージアロー、スタン攻撃などのオンパレードで厄介なことこの上なし。

攻撃力は低いものの……高Aspd+ランダムターゲット+長射程の影響で撃たれても姿が見えないことが多く、
知らず知らずのうちに座標ずれをさせられることも多い、いやらしいモンスター。

あんまり参考にならないSSです(笑)。

支援として知っておきたいのは、弓ガディのHPを削ると使用してくる『広範囲出血』。 これには半径11セルの効果範囲があり、
最大射程もしくはそれより外側に居なければ、出血を貰ってしまう厄介なもの。 これによる被害を抑えるためにも、
HiWizさんには弓ガディ最大射程の外からSGを当てて貰いたいので、その為にはSGを当てやすい環境を整えることが好ましいっ。

弓ガディの最大射程から、前衛であるプリーストが1歩ずつ後退すると……プリーストと弓ガディの間の射線が切れない限り、
弓ガディはプリーストを追いかけ、一歩ずつ前進してきます。 その際、徐々にプリーストの縦横まっすぐの軸に近づいてきます。

モンスターの攻撃範囲が四角(■)であるのに対して、わたしたちプレイヤーキャラの攻撃範囲は円形(●)。
つまり、簡単に言ってしまうと……斜めの位置関係だとプレイヤーキャラの最大射程を活かせないのです。

なのでなので、プリーストとしてはこうして弓ガディを誘導し、縦横まっすぐの軸に近づけることが大切なんですっ。

とはいえ……「誘導するのではなく、自分から弓ガディの真正面に移動する」ことや「斜めでもSGを当てる」ことも可能なので、
そのあたりは自分の慣れとHiWizさんの技量と地形と……とにかく諸々の事情を考慮して、臨機応変に対応するべきでしょう。

また、弓ガディ処理途中でサラマンダーやカーサがやってきた場合ですが……プリーストが弓ガディ最大射程のセルに居るのなら、
そこから1セル弓ガディに近づいてからサラマンダーたちを抱えることで、弓ガディと追加Mobを同時にSGに当てることが可能です。


◆単体処理編:ビョルグの抱え方。

ビョルグ自体は非常に脆く『トール3F』でペアをするだけの火力があるHiWizさんなら、AMP無しSGでも余裕で確殺できます。
しかし……ビョルグの取り巻きは、あの剣ガディと弓ガディっ。 ビョルグを倒せば取り巻きも消えるとはいえ、この取り巻きは大変です。

ビョルグはしっかり取り巻きが付き添っている場合と、交戦時に取り巻きがはぐれている場合、取り巻き召還中の場合があり、
その違いによって開幕のダメージ&位置ずれの有無が大きく違います。 もちろん、取り巻きが付き添っている時が最も厄介っ!

対策も何も、やるのもやられるのも数秒間の勝負なので「気合で頑張ってください」という部分も多いのだけど、
しろぽとヒールだけではスタンで転ぶこともあるし、かといってSWは位置ずれしているし……と、苦汁を舐めた人も沢山いるはずっ。

そこでわたしなりの対策を書いておくと、運よく先に発見できた場合は「ニューマ→踏み込み→SWに渡る」が最も堅実。
それでも耐久性に不安な場合は、サンクも先行ばらまきして前進します。 慣れていない場合はこんなところっ。

そこそこ慣れてきて余裕があり、尚且つ弓ガディに撃たれて座標がずれたような感覚がある場合には、
ビョルグと反対の方向に1セル移動し「移動する前のセルと、移動したセルの両方にSWを設置」しますっ。

こうしておけば大抵の座標ずれには対処できるのですが、このふたつを設置しても座標がずれていた場合には素直にヒール+しろぽで。
ポイントは「どちらのSWに入っていても大丈夫な状況を作ること」「SWに拘りすぎて回復を疎かにしないこと」のふたつ。

これだけ守れていれば、ビョルグ戦で転んでしまうことも少なくなるはずですっ。



◆無双崩し編:そもそも『無双崩し』とは何か。

『トール火山』実装直後、剣ガディの圧倒的なAtkとAspdは多くの冒険者を葬り去り、
まさに“剣ガディ無双”とも言える状況を作り出していました。 剣ガディの強さを支えていたのは、2HQの存在です。

「2HQを発動させることが無ければ抱えられる」。 そう考えた先人達が開発に挑み、編み出したのが、この『無双崩し』。
簡単に言えば剣ガディが2HQを発動させる「HP40%以下」になる直前に剣ガディから離れ、2HQを発動させないまま、
倒し切ってしまおうというのが『無双崩し』の基本思想です。

(※同時に剣ガディが2HQ後に行う“広範囲出血”を発動させないことにもなるので、一石二鳥ですよねっ)。

『無双崩し』にはいくつもバリエーションがありますが、この稿ではプリーストと共に行う前提の『無双崩し』を紹介していきます。


◆無双崩し編:簡易無双。


 =ハイプリーストの居るセル。
 =ハイウィザードの居るセル。
 =ソードガーディアンが居るセル。
 =ファイアーウォールの火柱があるセル。
 =ニューマを設置するセル。


無双崩しのなかで最も簡単で、柔軟性に優れている型が『簡易無双』。 IWを使用しなくても成立するため難易度が低く、
それ故に様々なアクシデントにも対応できる適応力を持っています。 難しさというのは、時として害ですからね。

手順は、AMPSG等で剣ガディのHPを削り、そのあと縦FWを3枚設置。 HiWizは少し後ろに下がって二発目のAMPSGを詠唱。
プリーストはFW設置中に上図の辺りにニューマを置き、二発目のAMPSGが発動する少し前に、一気に真っ直ぐ後退するっ。

利点は始めに削りを入れるため、そこまで高火力がなくてもダメージが充分であることと、
(上図では壁際という想定だけれど)ノックバックを防ぐセルが1セルでもあれば、壁でなくても実行可能であることでしょうかっ。
応用として、壁代わりにIWを設置することも有効な手。 とにもかくにも、実行の容易さが長所の無双崩しです。

ちなみに、剣ガディの通り道にサンクを置いてしまっても『簡易無双』には大した影響がありません。 積極的に活用しましょうっ。



◆無双崩し編:斜め無双。


 =ハイプリーストの居るセル。
 =ハイウィザードの居るセル。
 =ソードガーディアンが居るセル。
 =ファイアーウォールの火柱があるセル。
 =アイスウォールの氷柱があるセル。
 =ニューマを設置するセル。

 (※図はデフォルト視点を想定して作られたものです。)



『斜め無双』は、主にInt147+Wsignという高Intを達成したHiWizさんが使用する無双崩し。

その仕組みは、IWで剣ガディが通る“通路”を作成し、そのなかに斜めFWを設置。
15本分の火柱を踏ませつつAMPSGをぶつけて、剣ガディを1回のSGで処理する大技的な無双崩しですっ。

決まれば『簡易無双』よりも格段に早い剣ガディ撃破が可能になるものの……『斜め無双』の設置は、
プリーストが背負う壁の方角によって手順が微妙に変わる上、Int147+Wsign相当の火力を得るのは非常に大変なため、
本当に『斜め無双』の性能を扱いきれているHiWizさんは、多くありません。 優秀ながら敷居の高い無双崩しですねっ。

後ろ側のスペースは多少狭くても実行可能ですが、『簡易無双』と違い、IWの通路を作るための“奥行き”が必要なので、
プリースト側の壁選びが非常に重要です。 そして剣ガディから離脱する際にも、一工夫が必要です。

まず、火力のばらつきを補佐するためにLAを入れておくこと。 SG発動後もすぐに離脱するのではなく、
剣ガディがSGのダメージで削れていくのを見ながら、2HQ発動前に離脱するのが理想的っ。
その際はIWを誤クリックで叩いてしまわないように気をつけて、慎重に移動しましょうっ。

(※『斜め無双』の設置理解については『High Wizardry』さまの、こちらの記事が非常にお勧めですっ!)

……いいですとも?

蛇足になるけれどっ。 『簡易無双』のように剣ガディの削りを行い、その上で『斜め無双』の要領で削りを行うと、
剣ガディ2体を一度の無双崩しで処理する『W斜め無双』が可能ですっ。 機会は少ないですけど、成功すると楽しいですよっ(笑)。



◆無双崩し編:リカバリー外し。

無双崩しの準備が整い、あとはSGを詠唱するだけっ! ……こんな時に他のMobが追加でやってくると、かなりしょんぼりです。
というのも……サラマンダーやカーサを無視して通常通りに無双崩しを仕掛けてしまうと、本来は剣ガディが踏むはずだったFWを、
他のMobが踏むことになってしまうので……結果として火力不足の無双失敗になってしまうんですよねっ。;

そこで考えられたのが「SG発動と同時に剣ガディにリカバリーを掛けて、ターゲットリセットさせる」方法っ。
上手くいけば、プリーストがわざわざ動かずとも剣ガディは勝手にHiWizさんを狙って歩き出し、FWに飛び込んでくれますっ。
サラマンダーやカーサはそのまま抱えていればいいのですし、非常に合理的なスキル運用ですよねっ。

……ただ、この方法っ。 リカバリーを使って“剣ガディのターゲットを初期化”しているだけなので、
100%HiWizさんに流れてくれるとは限りません。 SGのダメージと同時になればHiWizさん側に流れる可能性も高まるのですが、
確実とまではいかないようで。 95%回避を備えた上で、SG発動と2HQ突入に時間差のある『斜め無双』などに運用したいですねっ。

(※リカバリー外しの運用は『月とだんごのRO魔術書簡』さまのこちらの記事の動画がお勧めですっ!)



◆複数処理編:サラマンダーをショートトレインする意味。

さてさてっ! 単体処理を学んで処理に慣れたところで、ようやく本番。 ショートトレインを交えて狩りのペースアップを図りますっ。

そもそも、何故単体でも危険なサラマンダーを複数処理する必要があるかというと……これにも深い訳があります。
まサラマンダーはHP40%以下になると2HQを発動させ大幅にAspdが上がるけれど……普段はAMPSGで一気に押し切ることで、
2HQを発動させないor発動させても被害を短く抑えています。 ……ところが、SG途中でサラマンダーが追加したらどうでしょうっ。

SGが中途半端な当たり方をしたサラマンダーは当然生き残り、今にも2HQを発動させる非常に危険な状態。
このような状況を防ぐためにもショートトレインは有効であり、上手く扱えばペースアップを兼ねた防御にもなります。

更に……HiWizさん側の詠唱速度やペアの連携が高まってくると、2体のサラマンダーをSW1枚の内に狩り終えることも可能となり、
青ジェムの節約にも繋がります。 つまり、サラマンダーのショートトレインはペースアップを達成しながら省エネも兼ねる方法なのです。

もちろん、そうとはいえ……サラマンダーを引く為にはFBl無効化が必要不可欠ですし、剣ガディやカーサとの遭遇があった場合も、
きちんと耐え切れる耐久力が必要不可欠のため、やはり『トール3F』に慣れたペアであることは必要条件でしょうかっ。
少なくとも、サラマンダー単体をヒール抱えできる程度の耐久力は持ち合わせていたいところですねっ。



◆複数処理編:転ばない前進を目指して。

前述したように『トール3F』のMob……特にサラマンダーをショートトレインすることには、大きな意味があります。
だけれど、やはりトレインには特有の難しさがあり……それを理解しないことには、トレインして尚安定させるなんて夢物語ですよね。

『トール3F』のトレインに於いて最も大切なのは、SW座標を読み違えないこと。 これが出来なければVit99でも耐え切れませんし、
逆にこれが出来れば、わたしたちAgi支援でも余裕で耐えることができる……SWの成否が、それだけ大きな違いを生むのです。 

とはいえ、Agi支援とVit支援が同条件かというと……そこは、かなり違います。 Vit支援さんならしろぽの回復量も大きく、
万が一踏み外した場合に於いても……ヒールとしろぽ使用の上手さ次第で、生存の可能性は大きく残ります。

ところがAgi支援の場合は……たとえば、剣ガディとサラの群れに捕まってSW座標を見失った時点で、
「スタン=デスペナ」の図式が出来上がってしまいますし、しろぽとヒールで生き残れる耐久力を有していたとしても、
スタン耐性があるかないか、その違いが全てを水の泡にしまいます。 これは……弓ガディでもビョルグでも同じことですよね。

よって、わたしたちは……Vit支援さんたちに比べると、より慎重に足を運ばなくてはいけません。
死角となる柱に踏み込むようなことはしないで、その手前で停止するようにしたり……トレインしているサラが退路を塞がないよう、
いざとなればUターンすることも可能なスペースを用意しておいたり、後退の可能性にも備えることが生存のカギになりますっ。

狭い通路などで前進するときは、あらかじめ壁沿いを歩く事も良いでしょう。 ……ただ、その場合は未策敵域が多く残る場合があり、
HiWizさんが予期せぬ追加に狙われる危険も少なくないので、壁際を歩いて長距離を進むようなことは控えたほうがいいでしょう。
トレインをするという事は「自分以外の防御に手を割きづらくなる」という事でもあるので、未策敵域を作らないトレイン経路をっ。

未策敵域を作らないようにすると踏み込みすぎてしまう……という場合は、その前で一度トレインを止めて処理するのも立派な方法。
苦手な地形&狭い地形では無理なトレイン開始を避け、得意な地形&壁やスペースを確保しやすい地形で攻めるのも作戦ですっ。

最後に“インデュア”効果のある消耗品『アンティペインメント』にですが、あれは薬品のかたちをしていても、
実質的には“インデュアLv1スクロール”のようなもの。 つまりスキル使用時のモーションディレイ&硬直もきっちり発生するので、
『アンティペインメント』を使うのであれば、移動先の再クリックによる硬直の解消をしっかり行いましょうっ。



◆複数処理編:異種モンスターの同時処理。

《サラマンダー+カーサ》

最も多い事例。 サラマンダーを連れているところへカーサが混じることが多いと思うのだけれど、
打撃の痛いサラマンダーとスパイラルピアースの痛いカーサのセットであるため、初めは戸惑うことも多いはずです。

とりあえず、座標ずれを起こされてはたまらないので……このセットを相手に壁を取りに行くときは、
カーサの動向に注目しておくことが非常に大切です。 カーサは一度ファイアーボールを使うと10秒は再使用しませんし、
ファイアブレスの詠唱をはじめたなら、その間は絶対にヒットストップを仕掛けてこないということ。

つまりはカーサのヒットストップ攻撃が来ないであろう瞬間を見計らって、座標確定のための1歩を踏むことが非常に肝心っ。

ちなみに防御手段ですが、ニューマよりもSWの方が、ダメージ軽減率が優秀です。 万が一の追加にも対応できますしっ。
ニューマを使ってヒールで耐えるのは、余裕のある場合にのみ限った方が安全です。 ニューマで防げるのはスパイラルピアースだけ!
それでも敢えてニューマを使う場合には、青ジェムの節約などの事情があるはずなので、そのあたりは現場の判断次第ですね。

カーサ処理の補助にLAを使用する場合は、ガンバンテインを発動させないように細心の注意を払うこと!


《サラマンダー+ソードガーディアン》

早期にQMを飛ばしてくれた場合は「SW→バックサンク(→この間にFlee換装)→SW or ヒール」で対処。
Flee換装を行う理由は、スタン死の可能性を回避で軽減するため。 スタン死さえ怖れないならヒール抱えも可能ですが、果たしてっ。
接触してみたら剣ガディが2HQだった場合も、Flee装備へ着替え終わっていれば、抱える負担自体は少ないでしょうっ。

サラマンダーが排除できたら、あとは無双崩しなりそのまま抱えるなり、剣ガディへの対処を。
壁を探しすぎて追加を呼び込んだりして、三体以上(囲まれ減少)状態になるのが最も危険。 サラマンダーだけでも早期の排除を。


《カーサ+ソードガーディアン》

壁寄せまでに捕まらないことが第一目標。 場合によってはアンティペインメントの使用も考慮に入ります。
無事に壁寄せが成功したら、QMの有無を確認してFlee装備で抱える。 ここまでは通常の剣ガディ戦と余り変わりません。
あとはHiWizさんの火力に合わせてLAを入れ、カーサを先に処理したり。 斜め無双とリカバリー外しを併用したり、ご自由にっ。

スタンを警戒するなら、やはりニューマよりもSW。 スパイラルピアースも、Flee装備なら8割回避できるはずです。


《ソードガーディアンを含む三体以上》

場合によっては壁寄せまでの間に足の遅いカーサを振り切ったり、IWハメを駆使したりすることも必要かもしれません。
とにかく壁寄せまでに捕まったら、スタンにより生きるか死ぬか運任せの状況に追い込まれるので、それは絶対に避けたいところ。
アンティペインメントを飲み、しろぽを飲んででも、必ず正確な座標と背負える壁を得ておきましょうっ。

剣ガディを含む大きな群れを抱える場合、やはり最後に頼れるのはSWとしろぽですよね。
しろぽもSWも連打できるような指の配置を済ませて、冷静に対処していきましょうっ。

囲まれ減少があるのでFlee装備は当てにできませんが……道中で剣ガディをQMに掛けてくれたなら、
『揚げ菓子』などの使用も良いかもしれません。 空きSCがあれば、優秀な緊急回避となるはずですっ!

また、消極的な手ではあるけれど……抱えたあとの群れを、HiWizさんにIW漬けにしてもらっておいてもいいかもしれません。
IWの中に埋めておけば、もし万が一抱え損ねてもHiWizさんに流れることはありませんし……場合によっては、
剣ガディのみをリカバリーでターゲット初期化状態し、交戦せずに飛ばしてしまうという手も考えられますっ。

悔しい事実ではあるけれど、スタンしたら詰む状況であるのは事実なので……保険となる手も打ちつつ、最善を尽くしましょう。


◆稿のおわりに。 トール火山に於ける『Dex型Agi支援』らしさとは何か。

ここまで稿を書いて来ましたが……『トール3F』の狩場事情と『Dex型Agi支援』のコンセプトには大きな隔たりがありますよね。

『トール3F』に於けるショートトレインは、確かに“出来ることなら是非身につけたい”価値のある技能です。
ところが、そのショートトレインという方針自体が『Dex型Agi支援』を囲まれ減少というかたちで苦しめ、
『トール3F』では、ただでさえ少なかったFleeの“活躍の場”を更に減らしてしまっている……という見方も可能ですよね。

折角の95%回避も、スタンのお陰で信頼性を欠く。 ヒールとしろぽで耐えられているのに、スタンひとつで詰んでしまう。
わたしは長いこと『Dex型Agi支援』を続けてきましたが、ここまで大きな矛盾を抱えた狩場はこれが初めてであり、
正直なことをいえば……「これじゃあ八方塞だよ」と弱音をはいたことも、実のところ……あったのです(笑)。

だけれど、今になって気付いたことは……それはわたしの“思い上がり”だったということ。
ステータス的には最速に近い詠唱速度を持ち、様々な狩場で柔軟性に富んだAgi運用法が可能な『Dex型Agi支援』。
既に他の狩場で様々な“特権”を得ているわたしが、これ以上の特権を求めるのは、いささか贅沢なことなのかもしれません。

そして……その過去最大級の苦手狩場である『トール3F』であっても、わたしにはサラマンダーの攻撃を凌ぐヒール回復量があり、
FBl無効化を適えられるIntとVitがあり、囲まれ補正がなければ剣ガディを避け切るAgiがあります。 これだけのものがあるなら、
たとえVit支援以上の“優位性”は得られずとも、様々な危険回避の積み重ねで“同等”の戦果をあげる事は可能な筈ですっ。

……確かに、その道が他より険しいことは否定できませんし、組んでもらう側のHiWizさんにも余計な負担を掛けることでしょう。
例えばVit支援さんなら、少なくとも“回避のためのQM”は必要ない訳ですから、それひとつとっても手間が増えてしまいます。

もとより『トール3F』はHiWizさんの行動により正解の変わる場面も多い狩場ですが……特に『Dex型Agi支援』はそれが顕著です。
それを「世話が焼ける」と感じるか「醍醐味がある」と感じるかはHiWizさん次第。 共感しあえる相手は簡単には見つかりませんが、
そんなHiWizさんともし出会えたならば、苦手がどうの得意がどうのと言う前に、一生懸命の支援を心掛けたいものですよねっ。

『トール3F』に於ける『Dex型Agi支援』の有利は、本当にささやかなもの。 だからこそ、それを守りそれを活かすのに、
繊細な立ち回りが必要ですし、時にはペア相手を頼ることも必要です。 一人で無理できる場面ばかりではないですからっ。
だけれど……“ペア相手を頼る”というのなら、やはりこちらも相手の望みに適う支援を為してこそ、とも言えるのではないでしょうか。

少しでもステータス型の不利を小さく、有利を大きくするためにっ。
この稿が『トール3F』攻略を目指すAgi支援さんの一助になれば、何よりです。




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