◆アビスレイク3F トレインBB狩りについて。

『アビス3F』における、トレインBB狩り。 それは実装直後より“貸切”の場面を狙って行なわれてきた、定番の狩り方です。

ですが、以前のトレインBB狩りは……はっきり言って、あまり考察の書ける題材ではありませんでした。
それというのも……以前の時間湧き『アビス3F』では、そもそも貸切の状況でないとトレイン狩りが成立しなかったからです。
トレインに耐え得る強いLKさんが居て、高出力のヒールがあって。 貸切であるからこそ狩りやすく、貸切であるからこそ効率が出る。
 
求められるのは立ち回り以上に“キャラスペック”であり、無茶さえ重ねなければ延々と狩り続けることが出来ました。
ましてペロスのスピアスタブが正常に機能していないとあれば……それが力任せの狩りであっても、苦労する筈はありません。

ところが……【2009/02/24】の配置変更で大多数のモンスターが即湧きになり、さらに【2009/02/24】の修正でスピアスタブが復活し、
これぞまさしく『アビス3F』の本領、と言わんばかりの状態にっ(笑)。 その難易度は、以前の比ではなくなりました。
もう『アビス3F』のトレインBB狩りは、ただのパワーゲームではなく……“シンプルだけど奥の深い狩り方”になった筈です。

数を集めるからこそ、その数を無事に処理するだけの能力が求められ、数を集めるからこそ、迂闊な行動は出来ないもの。
集めすぎて決壊したり、纏めきれずに他PTへ流してしまったり……そんなみっともない狩りをしない為にも、
きちんと考察し、LKさんとの息をあわせて、磐石の態勢を整えたいですよねっ。 目指すは、数の暴力に負けない支援っ!


◆ガーターゾーンの把握。

さてさて、いきなりメインの話題に入るけれど……BB狩りをするにあたって欠かせないのが、ガーターゾーンの把握ですよね。
他所の狩場であればまだしも……『アビス3F』は“LKさんの意図を汲んで追跡する”ことが欠かせない狩場。
ガーターゾーンを把握していなければ、どのようなトレイン経路で終点するのかが読みづらくなってしまいますっ。

……だけれど、そこで問題になってくるのがBB範囲の暗記方法。 らぐなの窓の横に小さくガーターMAPを出しておいたり、
方法は色々あるけれど……正直なことを言えば、いちいち見比べているのも面倒だし、/whereを入れるのもエモ枠が勿体ないよね。
丸暗記できたら最高なのに……と思ったけれど、モノクロのMAPを憶えて、それを実際の画面に当てはめるのは難しくって……。

だから、わたしは思ったんです。 実際のSSにガーターラインを当てはめてしまえばいいよね、って!(笑)
ガーター座標40+1~4を数枚のSSに撮り、それを基にして1枚のSSにガーターラインを書き込みます。

これはジュピロスLKペアが全盛だったころ『岸屋日記』さまで見かけたBBMAPのアイデアです。 もっとも……それにしては、
出来が拙いような気もするけれど(笑)、わたしが良く使うと思う&憶えづらいと感じるガーターゾーンは一通り撮影っ。



(※MAPの基礎は『BBガーターMAP』さまから頂きましたっ。)

をクリックすることで、それぞれのSSに飛ぶ仕組みになっていますっ。

そして……SSガーターMAPをご覧いただく際の大切な注意事項は“実際のガーターゾーンには起伏がある”ということです。
このSSガーターMAPは、極力正確なデータを取る努力をしたけれど……すべてのセルを測って線を記していった訳ではないので、
どこかしらズレが生じているものと思われます。 もちろん、重要な部分に関しては……正確にセルを測って作成してありますが、
あくまでも“視覚的な参考”として、ご覧頂ければ何よりですっ。 結局は、支援プリースト用に作られたものですからね(笑)。

モノクロの地図を地形にあてはめて暗記するより……実際に引かれているラインを視覚的に捉えて憶えた方が、記憶は強くなります。
BBが連鎖する座標を憶えるよりも、支援にとって大切なのは“どうラインが引かれているのか”を憶えておくことですよね。

たとえ今現在、LKさんのBBが成功していたとしても……LKさんがノックバックを受けて移動してしまったら、どうなるのか。
自分自身が今いる場所は、ガーターゾーンか、そうでないのか。 それを把握しておけば、常に一手先を読むことが出来るはずっ。
正確に1セル1セル記憶する必要はありません。 どこにどんな感じのガーターがあるのか……そのニュアンスを掴むことが大切です。


◆LKさんを追跡する。

 《トレイン序盤》
 
 各種支援の確認。 LKさんのアスムは当然掛けなおしてあるものとして、自分自身のアスム等はここで掛けなおし。
 基本支援の更新が必要なければ、ペロスとオシドスが混ざらないうちにマニピor高Lvグロリアを掛けておきます。
 
 足の速さに差があるペロスとオシドスが混ざった状態で、LKさんにマニピやグロリアを掛けてしまうと、
 画面全体スキル特有のヒットストップ(?)でLKさんの足並みが乱れ、後ろのモンスターがこちらに流れてくる危険性があります。
 なので、トレイン量の膨らむ後半よりも……まだ管理のたやすい序盤に使用しておく方が良いかなーと思っています。
 上手なLKさんであればあるほど、あちらのフォローでどうにでもなってしまう要素だけれど……やっぱり支援はスマートにっ(笑)。
 
 また、ここでは青オシドスに沈黙を掛けたりすることも出来るのだけど……低Intである『Dex型Agi支援』にとっては、
 LDを使っても沈黙状態にならないことが多いのが、悩みの種。 成功すれば効果は大きいのだけど……うーん。
 ライド帽を用いて狩りをするLKさんにとっては、IMもそれなりの意味を持つので……PTM支援に徹するのも手ですよね。
 
 
 《《トレイン中盤》
 
 このあたりで最も大切なのは、横沸きor追加の処理と、LKさんとプリーストの間合いです。
 プリーストに求められる大前提は、不要な追加を呼び込まないこと。 特にLKさんと違う進路でモンスターを拾ってくる等は厳禁。
 
 間合いを広く取って「モンスターのターゲットがLKさんから外れても、プリーストに流れない」位置を保てば、
 LKさんは容易にモンスターを回収することが出来ます。 ……ただこれは、他PTが近くに居る場合には使えない手ですし、
 他PTが近くにいるときは……LKさんは竜をしっかり引き寄せてBB地点まで運ぶはずなので、他PTの気配があった場合は、
 プリーストもしっかり間合いを詰めて、LKさんのトレイン補佐及び、モンスターが流れないようにターゲットの回収を行ないます。
 
 狭い間合いで追跡するときは、赤ペロスに触らないこと、Aミミックの音がしたら少し下がること、LKさんに轢かれないこと。
 そしてターゲットが流れてきても対処が出来るようにしておくことが大切です。 流れたモンスターは、引き連れたまま終点へ。
 
 一方、追加や横沸きのオシドスについては……他PTが居らず位置が遠いなら、引き離してしまった方が上手くいきます。
 オシドスは移動速度もAspdも遅く、スキルによる歩行停止もあるので……連れて行くには骨が折れる上、ハイドでターゲットを移すにも、
 要求Fleeが高くて避けづらかったり、ハイド成功からしばらく経たないとターゲットが移らなかったり……独特の癖があります。
 
 自分で移そうとすると、なかなか苦労するので……置いていけるなら、置いて行った方が良いですよね。
 ここで速度増加をオシドスに掛けるという手も、無い訳ではないけれど……オシドスを速度増加状態にしてしまうと、
 いざ終点を迎えたときに「そのまま抱える」「ハイドで流す」という選択肢しかなくなってしまうので……使いどころが難しい。
 
 
 《《トレイン終盤》
 
 終点が近づいてきたなら、まずはLKさんが使いそうなポイントをイメージしておきます。
 特に、有名なBBポイントの周囲では……LKさんが『引き返し終点』をして来るかもしれないので、追跡には注意を。
 引き返してくるのがわかった場合には、プリーストはBBポイントで停止して、LKさんの帰りを待つのもひとつの方法です。
 
 『引き返し終点』の場合は、位置取りその他に苦労することもないので省略するとしてっ。
 問題は『踏み込み終点』のLKさんに追いついた場合の対処法です。 まず確認すべきは、LKさんが抱えるモンスターの総量。
 ペロスが含まれている場合には、壁を取れているかどうかを確認するのも大切。 ガーター的にも、地形把握は欠かせないですよね。
 
 自分を狙っているモンスターが居なかったり、ペロスやノーバスであった場合には……スタブ対策のニューマと、ヒール連打っ。
 LKさん側の耐久に余裕があるようなら、BBしやすい位置を考えてハイドで流してしまいます。 これは時期が早いほど◎。
 ペロスくらいでは足をとられない……これはBBトレイン狩りにおける『Dex型Agi支援』の、有利な部分と言えますよねっ。
 
 ところが、オシドスが自分を狙っているようなら……お話は別です。 聖オシドスにしても青オシドスにしても、
 Agi支援の天敵であるスタン攻撃や、ターゲット移しの障害であるホールドウェブを使うため……はっきりいって相手にしたくないっ。
 
 LKさんにヒールをしながらディレイ中に歩いてオシドスとの距離を取り、LKさんのプロボックを待つか。 それともハイドか。
 抱えながら支援してしまって、単体処理or次回に持ち越すか……こればっかりはその場の状況を見て判断するしかありません。
 
 ただ、オシドスに対するハイドは……前述の通り、あまり相性が良くありません。(※それでもハイドは必須だけれど……)
 LKさんからのカットを望めるなら、乱用は避けたいところ。 ……わたし自身もハイドに頼る癖があるので、気をつけなくちゃっ(笑)。
 
 ハイド活用の場面は、むしろ複数体に狙われての『SW→ハイド』っ。 プリーストが複数体に襲われる場面というもの自体、
 なんらかのやむをえない理由があったはずなので……そこはLKさん側のフォローを期待してもいいはずですよね(笑)。
 
 ちなみにっ。 LKさんが壁を取っていない場合……ペロスのノックバック等で、酷い事になる可能性を秘めています。
 ただ、毎回かならず壁を取れるわけでもないし……ペロス自体はすぐに狩れるので、支援側が立ち位置を気をつければ対処可能とも。
 
 つまりはLKさんが「支援範囲から離れてしまう」事や、「プリーストを轢いてしまう」事さえ防げていればいいのですから、
 プリーストが「LKさんがノックバックされても支援が届き、なおかつ轢かれない位置」に居れば、大惨事は起こりません(笑)。
 
 具体的には……「プリーストの位置」「LKさんの現在位置」「LKさんのノックバック予想地点」で、
 三角形を作るように陣形を取れば、多少ノックバックをさせられても支援が届かなくなることはなくなりますっ。
 策敵域の関係もありますから、いつでも綺麗な三角形を……という訳にはいかないけれど、出来る限り心掛けておきたいですよねっ。
 
 
 《トレイン終了》
 
 処理が終わったらLKさんのHPを全快させるのは言わずもがな、特にアスムと速度は切らさないように念入りに更新しましょう。
 アイテムはかなりの数が落ちるはずなので、それを拾いつつヒールを掛けるのが定石。 SP節約という面ではサンクも使いやすいので、
 カボチャパイを食べたくなるほどSPに困っているのなら、積極的にサンクを展開していくと良い感じ。
 
 LKさんがスノウアーアクセを付けている場合は、どうしても拾ってしまうアイスクリームが重いので、所持重量は軽めに。
 
 
 《ハイドラが混ざったら》
 
 わたしの場合はLKさんと分かれて、合流しなおし。 合流場所を決めておいたり、分断時の行動を話し合っておくことは、
 必要不可欠かもしれません。 以前のように望んで交戦する意味がなくなった(※貸切時を除く)ので、
 持ち込む聖水や青ジェムの量は少なめでもいいかもしれません。 ここは、プリーストよりもLKさんの頑張りどころっ(笑)。


◆Wスノウアー装備の活用について。

LKさんが身に着ける装備だけれど、支援についても関係があるので書いておこうと思いますっ。
アイスクリームの回復量を通常しろぽ並にすることの出来るアクセサリで、ヒール量の少ない『Dex型Agi支援』には、心強い補助輪です。

アイスクリームの価格は100z/個。 おまけに40%のアイスクリームDrop確率まで付いてくるので、
今までは“散在前提”でしか出来なかった「回復剤に頼る」という作戦がより身近に行なえるようになりましたっ。

ただ、Wスノウアー装備=WSign装備を外すという事でもありますから……ライド帽からのSP吸収が大切なLKさんにとって、
火力低下は忌々しき問題。 Wスノウアー装備を使用したことで、SP回復剤の消費が増えては元も子もないので注意してくださいっ。


◆稿のおわりに。

結局、こうして稿を書いてみると……ガーターMAPの作成に力を注ぎすぎたようにも思えるのだけど(笑)、
それはつまり、それだけこの狩りにとって“ガーターゾーンの把握”が大切な意味をもっているという事ですよねっ。

単体狩りの基本があって、初めてトレイン狩りが成り立ちます。 『アビス3F』のトレイン狩りは豪快であり、
ついつい正確な計算や、支援に於けるタイムテーブルの管理を怠ってしまいそうになるけれど……それでは本末転倒です。
ただ、集めて狩る、それだけのことだけれど……そこには幾通りもの判断が積み重なっている筈です。

『Dex型Agi支援』は、ヒール量だけでは戦えないステータス型。 そういった面からも、立ち回りは大事にしたいですよね。

そしてっ! 今回は稿の最後に【Uranos children】のギルマスさんへ、SS撮影協力のお礼をしたいと思いますっ。
クローキングによる、何十枚にも及ぶセル調査がなければ……この稿のメインであるガーターMAPは完成できませんでした(笑)。
わたしの面倒なお願いを引き受けてもらったこと、とても感謝していますっ。 ありがとうございましたっ!



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