◆フレイヤ神殿聖域4F 狩場の概要

『フレイヤ神殿聖域4F』といえば、エキオの高ダメージスキルがあまりに有名な狩場ですよね。
特に『LA→ホーリークロス』はアスムの上からでも即死級のダメージを受けることのある、とても危険な攻撃です。

まともに抱えてしまえばSW必須のエキオ狩りだけれど、エキオの要求Fleeは低めの203。
この要求Fleeの低さこそ、エキオのいちばんの弱点……裏を返せば、わたしたち『Dex型Agi支援』の有利です。
普段はトレインの為だけに収まってしまいがちのFleeを『防御ステータス』として活かせる場所、それがこの『聖域4F』です。

次々飛んでくる強打は怖いけれど、Fleeを活かして『Vitプリより耐えるAgiプリ』を、目一杯たのしみましょうっ(笑)。


◆『当たれば危険』という意識の誤り

『Dex型Agi支援』は、そこそこのHPはあるものの、一般的なVit支援と比べると最大HPに大きな差があります。
わたしはFlee装備で約8500のHPがありますが、これを少ないと感じる方もたくさんいらっしゃると思います。
(※ふつうのDex型支援さんでも、わたしより少し多いくらいのHPはありそうですよね。)
一撃の大きなエキオ、少ないHPで連打を受けた場合を思えば「Vit型以外には前衛を任せられない」と思われるかもしれません。

でも、この『聖域4F』のように“Fleeが防御に役立つ”狩場では、一概にそうとも言えなくなってきます。
というのも、例え最大HP12000だったとしても、エキオからHXを受ければもう8000-9000しか残りません。
実際にはその他の打撃ダメージも同時にありますから、続けてあとHX2発分のダメージを受ければそれでおしまいです。

対してFleeのあるプリーストの場合、これもわたし自身を例に出してお話すると、わたしの自Fleeは183。
2体までのエキオに対して80%、3体目で57%、4体目で29%の回避が可能です。
エキオのHXに耐えられる回数が少なくても、それを1回でも回避した時点で『最大HP+4000』の恩恵を受けたのと同じです。
大切なのは、耐え切れない数の強打をまとめて受けないこと……仕掛けられた数回のうち、1回でも避ければいいとすれば、
耐えることに必要な敷居も、大きく下がってくれると考えています。
端的には『当たれば危険』ともいえるけれど、同じような条件を他の支援さんに課してしまえば、どちらも危険に変わりありません。

全部のHXを受けきらなくてはいけない支援さんにくらべれば、回避という大きな武器があるわたしたちのほうがまだ楽ですよね。
もちろん。 HXに限らずその他の打撃ダメージも回避していますから、全体でかなりのダメージを軽減していることになります。
緊急時はSWに頼るしかないのがどちらも同じなら、『最大HPが低いから不適任』という判断にはならないのではないでしょうか。

ちなみに、巷でよく聞く『Agi型は普段、通常攻撃をよけているからLA強打を受けやすい』というお話について。
たしかに中には“Hit補正を持つ特殊攻撃”があるので、LA+回避=LA強打を受けると誤解されている方も少なくありませんが、
少なくともエキオのHX/SBにそのような補正はなく、また、バッシュやクリティカルも仕掛けてくるエキオですので、
むしろLAを消費するなら、そちらの攻撃の方でしょう。 『Fleeがあるから強打を受けやすい根拠』はどこにもありません。
HP低めのAgi型が大きなダメージを受けるとみんなびっくりしてしまうので、そのイメージが強いんでしょうね(笑)。


◆回避のダメージ軽減を、効率へ繋げる。

まず、この稿で述べるアサクロさん=SBr型という事にしたいと思います。
この稿は『Fleeをトレインでなく防御に活かす場合』の支援を中心に組み立てているので、まず単体火力を基本にしました。
同時に、前を歩けるアサクロさんではあまり意味がないですし、ヒールによる耐久力をとにかくあげてくれるブラギの詩などなど、
強力な支援スキルのある他職さんについて書いてしまっても、『支援の防御力』の意味合いが薄れてしまうと思ったからです。
もちろん、他職さんでも流用できるお話を書いていますけど……文章にしたとき、形にしづらいので(笑)。

さてさて、前置きが長くなりましたが……いくらエキオが抱えられても、それが効率に繋がるかといえば別のお話です。
身も蓋もない言い方をしてしまえば、この狩りに於いてのそれは、単純に『LAを落とせる余裕があるかどうか』になります。
エキオはHP34900もあるので、高火力SBrでも、処理のためには“LAを2度あわせる”必要がありますよね。
LAとSBrのディレイはとても近しいので、最もはやい処理をするためには支援側も『二連続でLA』しないといけません。

それでも、ふつうのDex型支援さんの場合、これはなかなか厳しい条件ですよね。
1体ならまだ余裕があるけれど、2体になってしまうと意外にLA2回分のディレイを連続させるのは危なそうに思えてしまいます。
『Dex型Agi支援』の場合、2体に囲まれていても8割前後の回避率をもっているはずなので、LAの連打がとてもしやすくなっています。
3体に囲まれた場合でも強打を受ける確率が低いので、バックサンクからLAをしていけば、それだけでディレイ時間を稼げますよね。

『Fleeによる防御』のいちばんの特長は、“そもそもダメージを受けない”こと。 この有利は、いつも活かしていきたいですね。


◆サンクチュアリの重要性。

上の段落でも少し触れたサンクチュアリですが、この狩場、この狩り方では『バックサンク』が普段よりも大きな意味をもちます。
簡単にその意味を書き表すと、ふつうの支援さんのダメージバランスは「最大HPも、被ダメージも多め」です。
それにくらべて、Fleeのある『Dex型Agi支援』は、「最大HPも、被ダメージも少なめ」になっていますよね。

固定回復量777のサンクにとって、これは大きな違いです。 着目したい箇所は『被ダメージ:回復量』の比率でしょうか。
もともとの被ダメージが少なければ少ないほど、回復量777の重要性も高まり、それによって凌げる場面も増えると言えるでしょう。
HXやSBの連打を受けてしまえば、当然SW以外の防御は間に合わなくなり、サンクの回復量も“焼け石に水”になってしまいます。
よって、HXやSBの連打を受けにくい『Dex型Agi支援』こそ、サンクを上手に使っていきたいものです。

またこのペアは、とてもサンクが役に立ちやすい構成になっていますので『青ジェム1個分のお得度=SW<サンク』です。
なので、SWを使わなければ凌げない状況になった時『バックサンク』が敷けていないのはある意味“失敗”とも取れると思います。
サンクを使わずにSWを張るくらいなら、3体くらいから積極的に『バックサンク』を張っていく方が、支援が円滑になるでしょう。

余談になりますが、Vit支援の皆さんが『バックサンク』を使うときはSWも併用することが多いですよね。
「SW連打によって被ダメージを減らすこと」と「Fleeによって被ダメージを減らすこと」は、とてもよく似た雰囲気があるので、
サンクを背負いながらSWでダメージ量を緩和する場面を想像してもらえれば、回避とサンクの関係をより実感して頂けると思います。


◆アガヴが混じった時の対処。

高威力の魔法を使う難敵ですが、エキオに比べれば、アガヴの魔法攻撃はそれほど大きな脅威ではありません。
ただ、アガヴの使う速度減少はLv48。 数値にしてAgi-50、速度増加が打ち消されるのを考えてFlee-62(!)です。

わたしたち『Dex型Agi支援』の有利をまるごと潰してしまう程の効果……とにかく、とにかく、とにかく嫌な敵です(笑)。
まだ歩ける段階でアガヴに狙われたら、まずはエキオに取り付かれないうちにLDを仕掛けます。
とにかく早く沈黙させることを優先します。 途中で速度減少を挟まれたら、すぐに速度増加を掛けなおしましょう。
一瞬でもAgiの恩恵がなくなると、エキオの猛攻がひどいものになります。 SWやしろぽも惜しむことは出来ません。

また、エキオを抱えている最中(3体〜)にアガヴが乱入した場合、(LDの射程が短いので)ある程度ひきつけてから、
“エキオと混ざらないうちに”LDを掛けます。 LDと同時に速度減少を掛けられると危険なので、SW→LDも安全策ですね。
もしも沈黙がかからなければ、無理せずSWをおりまぜて連打即死のないよう行動します。 処理中のエキオを減らしてから、LDへ。

沈黙が掛かれば、エキオの処理が反対に楽になります。 というのも、アガヴはエキオよりも要求Fleeが高く(※217)、
103-1109というAtkのばらつきも手伝って、エキオのLAを程よく消してくれることが多々あるからです。
アガヴに沈黙が掛かったのなら、無理にアガヴの処理を急がずに、エキオを先に叩いてしまうほうが展開が楽になります。

その他の注意点としては、アガヴの姿が見える位置でエキオを数体抱えないこと(=追加の危険があるため)と、
アガヴがこちらにやってきたら、ソウルストライクで位置表示をずらされないように、移動や座標に気を払うことが大切です。
基本的なことですが、SWやサンクが使えないと苦しい展開になる狩場なので、しっかり押さえておきたいポイントです。


◆ホドレムリンが混じった時の対処。

エキオ&アガヴに比べたらかわいいほう……なのですが、ストリップアーマーや暗闇攻撃で不意をつかれないよう注意が必要です。
ペアを組むアサクロさんに『ホドレムリンの優先処理』が通じているなら、LA1確で落としてしまいます。
LA1確にできるかどうか不安なら、カースブレスを掛けてHitを鈍らせましょう。 これだけで、暗闇の危険はだいぶ減ります。

処理が済んだあと「服を脱がされていないか」の確認や、暗闇にあわてることがなければ、しっかり対処できると思います。
暗闇にされた場合は、安全策でSWを張ってからキュア(or 緑ぽ)をしたほうがいいかもしれません。 


◆シーカーが混じった時の対処。

『魔王モロク』パッチ以来、石化やメンタルブレイクのみならず、ディスペルまで多用するようになったシーカー。
以前はターゲットを受け続けてもなんとかなった相手だけれど、ディスペルでアスムや速度を剥がれたら堪ったものではありません。
なんとしても即処理を心掛けましょう。 シーカーにターゲットを貰った時は、ディスペル対策としてSWを張っておくべきです。

シーカーに狙われた状況次第では、一気に下がってみるのも手。 わざとJTを誘発させて、ターゲットを切ることも可能です。


◆稿のおわりに。

今回はあえて『Fleeの防御力』を主題にした狩場考察を書きましたが、
エキオは遠距離攻撃のないモンスターなので、実際には『グリムトゥース』や『ファイアウォール』といったスキルの活用が、
大きな意味をもってくると思います。 そして、それは『Dex型Agi支援』であってもなくても、誰にでも便利な狩り方です。

ただ、やっぱり支援プリーストとして“耐久力”を問われる場面は間違いなく存在します。
そんなときに『Dex型Agi支援』らしく、普段とは違った『Fleeの防御力』を発揮することができたら、凄く嬉しいことですよね。
『Flee型』でも、いつでもどこでもVit型より抱えられない訳ではないということを、声を大きく言ってみたかったんです(笑)。

そして、この稿では触れなかったスキルの活用にも、きっとトレイン上手な『Dex型Agi支援』は役立ってくる筈です。
ハイプリーストでいながら『Fleeの防御力』をめいっぱい楽しめる狩場、いいですよね(笑)。
(……アガヴの速度減少を受けて、Agiの効能をもう1度実感してみるのも、わたしはおすすめの経験だと思います(笑)。)



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