◆スフィンクスダンジョン5F 狩場の概要

ベインスパッチでパサナが急増、一気に稼げる狩場となりました。
『Dex型Agi支援』にとってはFlee180程でも充分に回避できるモンスターが多く、かなり有利に立ち回れる狩場のひとつです。

主食になるパサナの移動速度も丁度よく、パサナより足の早いマーターやミミックもFleeとキリエで避けていけるので、
適度なトレイン狩りをすることで、より効率よく立ち回ることが出来ます。
ただ、マップが迷路状の一本道になっているので、分岐や周回経路をしっかり考えておかないと効率を落とす原因になります。

金銭効率は比較的良好で、パサナcのDropにも期待できますし、パサナの落とす装備品類も持って帰れるなら大きな収入源に。
重量をしっかり空けて、スティレットやランニングシャツも拾っていけるようにしておけると尚良いですねっ。

モンスターのAI/必要Fleeの低さ/移動速度の違い/極端な強打がないこと等、『Dex型Agi支援』向きの好条件が揃っているので、
『Dex型Agi支援』のフットワークの軽さを活かして、他のどのステータスよりもスムーズな狩りを楽しめる狩場だと思います。


◆『過度なトレイン』と『適度なトレイン』について。

一般的にトレインというと、あまり良い印象をもたない方も多いと思います。
トレインする=処理をしないで抱え続けることと同じなので、溜め込みと同じようにモンスターが湧きづらくなったり、
万が一でも抱えきれずに決壊した場合は、集めたモンスターが流れて周囲のPTに迷惑をかけるかもしれません。

ですが、以上のようなトレインは、本当の意味で“効率の良いトレイン”とは言えません。
例えば足の遅いモンスターをゆっくりゆっくりと連れていれば、当然集まる=狩れる数は減ってしまいますし、
また、モンスターを連れる=抱えるということは、狩場で遭遇できるモンスターの数を減らしていることになります。
(※合計数50体のモンスターを10体トレインしていれば、狩場に残るモンスターは残り40体……というように。)

なので、とにかく長くトレインしても、狩場の環境をわるくして迷惑をかけるばかりか、
目的の経験値効率も悪くしてしまう可能性があります。 そうなってしまったら、何の意味もありませんよね。

理想は“コンパクトなトレインに手際のいい処理”をとにかく早く繰り返すことです。
数を抱えることもプリーストの腕の内かもしれませんが、火力職さんが処理のしやすいトレインを何より心がけてみてくださいね。
この稿では、そのような『適度なトレイン』を推奨しています。


◆迷路の進み方。モンスターの探し方について。

SD5Fは迷路状のマップなので、ぱっと地図を見ただけでは、周回経路を見つけられないこともあると思います。
そこで、以下の図に巡回に必要ないろいろをまとめてみました。

クリックで大きくっ。
  =分岐&周回できる通路。

  =一本道になっていて、分岐できない通路。

  =ワープポイントその1。左上→右上→左下→右下→左上……に繋がります。

  =ワープポイントその2。左上→左下→右上→右下→左上……に繋がります。


……えっと、図が綺麗じゃないことは気にしないでいてもらえると嬉しいです(笑)。

それはさておきっ。 このような迷路状のマップで効率よくモンスターを探すには、何より“前に進む”ことが大切です。
袋小路など、いくらモンスターが溜まっていたりしても、そのあと引き返している時間があるのなら、
結果的には狩れるモンスターの数が減ってしまいますよね。
なので、いつも“前に進める”周回経路『』を基本として策敵をすることをお勧めしています。

また、わたしの活動しているChaosサーバーの『SD5F』は……混雑となると、他PTと進行方向が同じになることがままあります。
一本道の『』で進行方向が重なってしまうと、進んでも下がってもモンスターを見つけづらくなるので、
他PTの後ろ姿や収集品の残りが見えたときには、入り口近くの小さな周回経路で時間を潰すと良い感じです。

そのため、周回経路を確保するべく『』通路を抜けて外側の大きな『』を目指します。
このとき通路の先に他のPTの姿が見えたら、入り口近くの小さな『』で時間を稼ぎます。
』の通路にはいったら、出来るだけ一気に通り抜けます。
ここで時間を使ってしまうと後ろから追い越されることも多いので、そうならないうちに抜けてしまいたいところです。

外側の大きな周回経路に出てしまえば、他PTから追い越しにあっても“ワープポイントへの脇道”へ逸れやすいので、
無駄のない索敵ができるようになると思います。 ワープポイントを使用した後は、もういちど周回経路へ戻りましょう。
ソロをしている人が居る場合は、そのほとんどがテレポ狩りなので、袋小路は勝手にお掃除されることが多いです。
無理にまわっても無駄足になることが多いので、狩場の状況を見ながら判断してくださいね。


◆『Dex型Agi支援』 × Wizard の狩り方。

ここからは基本的に“転生前”を前提とした、狩り方のお話っ。 耐久力に不安のある素プリースト時代の方が、苦労が多いですからね。
ハイプリーストにはハイプリーストの“量や質”が求められるはずですが、そこは「各々で精一杯頑張る」としか言えませんしっ(笑)。

転生前『Dex型Agi支援』の場合、この『SD5F』は典型的な“トレインしやすく抱えやすいからこそ圧死しやすい”狩場。
正直、Agi支援のFleeをもってモンスターを集めれば……素プリーストの限界量なんて簡単に超えることが出来るので(笑)、
『Dex型Agi支援』であればこその“トレイン能力と耐久力の温度差”をどう埋めていくかが、非常に重要な課題になると思われます。

ここで注目したいのが『SD5F』のモンスターAI。 アヌビスやファラオがライドAIであるのを除けば、他はレイドAIですよね。
レイドAIが主体ということは後衛と接触してもターゲットが移らないという事であり……つまりは『引き返し終点』がしやすいのです。

そもそもAgi支援のトレイン能力は、前に踏み込む為だけのものではありません。 キリエを割られずに来た道を戻ることも可能な訳でっ。
『踏み込み終点』を行って終点した場合、Wizさんとの位置関係によってはサフラ射程を考える必要性も出てきてしまいますし、
となると……既にモンスターの群れに接触された状態でサフラを使用しなければならないことにもなり、それなりに危険を伴います。

……もちろん、サフラに関しては「Lv2に抑えて事前使用」等の対策を取ることもできますが、
先に停止してWizさんの到着を待つのと、停止前(※引き返しが見えた瞬間)からSGを設置してもらえるのとでは、
支援が抱えていなければいけない時間に差が生まれますよね。 耐久力の不利を補うという一点に関しては、有効な手法である筈です。

(※ちなみに……SG3Hitでアヌビス以外を処理できる環境の場合は、打ち合わせの上、最後までサークルトレインを続けるのも手。
  ただ、Agi支援の特性を活かした方法とはいえ……敵にまったく触れさせないというのは、共闘の観点からは不利を抱えています。
  「SWでどのみち被弾を避けるのだから」という考え方も出来るけれど、やっぱり『引き返し終点』程度のアレンジが無難ですよね。)

そして……群れを抱える上でもっとも気をつけたいモンスターが、ご存知アヌビスさん。
Agi支援にとっては単体なら怖れる必要のないモンスター……なのだけど、ここのように“トレイン前提”での交戦は、注意が必要っ。

転生後のHPで充分な耐久力があるのなら、そこまで警戒する必要はないかもしれませんが……。
未転生『Dex型Agi支援』で交戦する場合には、きっちりと“トレイン中に”カースブレスと沈黙を掛け、万全の体勢で抱え込みます。
体勢を整えられずに捕まった場合には、SW等を使ってしっかりと対策を。 ソニックブローからスタンでもしたら一環の終わりです。

カースブレスによってアヌビスの使うFWを無効化できるようになる事も多いので、そのあたりは事前に計算しておくと良いでしょう。
アヌビスは地味に『致命的な傷』も使用してくるので、うっかりヒール回復量を下げられて苦戦……なんて事にも注意が必要ですね。

現代に於けるボーナスキャラの代名詞のようになっているアヌビスだけれど、素プリで戦うには中々手ごわい相手。 甘くみたら大変です。


◆『Dex型Agi支援』 × Sniper の狩り方。

「パサナ等を#S二確に出来る火力」はそう難しくない条件ですので、ここでも『トレイン#S』を中心に処理を組み立てます。
……と言っても、Wizペアとは違い単体のモンスターでやってきたモンスターは、とりあえずLADS1確で落としていきましょう。
特にサイドワインダーが単体でやってきた場合は、トレイン中でもしっかり単体処理しておくことをお勧めしています。
サイドワインダーはパサナに比べて微妙に足が遅く、連れて行こうとするとトレイン時間が無駄に伸びてしまう為、効率を損ないます。

アイテム収集はスナイパーさん側に任せれば、自然と支援とスナイパーさんの間に距離が出来ますので、
このあいだにしっかりトレインして、モンスターを集めておきます。 何回か叩かれたと思ったら、早め早めにキリエの更新を。
スナイパーさんは一般的にWizさんよりも自衛力に優れているはずですから、多少大きめに距離を取っても大丈夫のはず。

また、トレインしているモンスターA群とモンスターB群の間に空間があるようなら、
『キリエ詠唱→A群に叩かれる→キリエ発動→B群に叩かれる前にトレイン再開』とすると、きれいな群れにできあがります。
(こうしたキリエ重ねのテクニックは『Dex型Agi支援』の得意とするところなので、ぜひ使ってみてください。)

ある程度の数がまとまってきたら、まずは一度群れをまとめ、そこから“壁沿いを歩くように”まっすぐ移動してください。
こうすることで、『#S』の軸を合わせるのが楽になり、処理までにかかる支援への負担&スナイパーさんの手間がぐっと減ります。
あとはヒールやサンク、SWなど、お好みの防御スキルでトレインを抱えてスナイパーさんの到着を待ちます。

Wizさんに比べると『引き返し終点』が扱いづらいですが、スナイパーさん次第でサンドシュートやアヌビスの分担が可能になるので、
詠唱の隙がないことも含めて、抱えやすい狩りになるはずですっ。 スナイパーさんにもFleeがある事が多いですしね。
『#S』発射を速めて貰うコツは、合流前から“モンスターを纏める列”を明らかにしておくこと。 規則性のある壁利用が大切です。


◆Wizardペアに於けるファラオ戦。

『SD5F』にはファラオが居るけれど……相手のWizさんが未転生だったりすると、例え高速詠唱であっても交戦を避けてしまいがち。

確かに……ファラオには安定してDropする高額品がありませんし、こんな経験値目当ての狩場で交戦するなんて本当に趣味なのだけど、
『Dex型Agi支援』にはFleeがあり、WizさんにはQMというスキルがある。 これを合わせると、なかなか楽しい事ができるのです(笑)。

QM見えないSSでしょんぼり。

種明かしは……なんて変哲な事でもなく“FleeとQMによるファラオの95%回避”。 普通の支援さんがファラオを抱えた場合、
コーマを仕掛けられてしまう度にHPを真っ黒にされてしまうため、本当にSWを切らす事の出来ない戦闘になってしまうけれど……。
WizさんのQM5を前提とすれば、ファラオの95%回避に必要なのは、Agi支援でも充分達成可能なFlee213。

後半の爆裂中こそ、SW必須になってしまうけれど……コーマと再召喚のサイクルにだけ気をつけて交戦すれば、
必要経費を最小限に抑えつつ、素Wizさんの火力でもファラオを討伐することが可能です。 見返りは少ない行動だけれど、
これもまたAgi支援のステータスを活かす道のひとつ。 MVP好きのお友だちがいるのであれば、是非試してみてくださいねっ。


◆稿のおわりに。

今回は、Wizさんとスナイパーさんに焦点をあわせての狩場考察でしたが、
ようするにある程度の範囲火力と自衛ステータスがあれば、他の職業さんとも狩りが成立します。
アサシンさんやガンスリさんとのペアでも、少し攻撃方法を工夫すれば流用できるのではないでしょうか。

また、壁の多い狩場ですから、ノックバック系の物理スキル(Bds槍騎士/商人系CR/etc)とも相性がよかったりします。
騎士さんや商人さんといった前衛タイプの職業でも、支援がトレインすることで確実に被弾共闘がとれますし、
興味のある方は試していただけたら、と思います。(西壁CRで処理→グリードで回収とか、楽しそうですよね(笑)。)

何にしても、『Dex型Agi支援』の長所を存分に発揮できる“得意狩場”だと思いますので、
『Dex型Agi支援』を育てている皆さんは、ぜひ狩りにいってみてくださいね。



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